欧州での出張プログラムを継続する中、5月27日、駐英ベトナム大使館本部において、ホアン・ギア・ヒエウ省党委員会常務副書記（省人民評議会議長）率いるゲアン省代表団は、英国内務省帰還局の代表者とワーキングセッションを行た。

ワーキングセッションのシーン

ホアン・ギア・ヒエウ氏は冒頭の挨拶で、ゲアン省代表団を率いて英国内務省帰還局の代表者と協力できることを光栄に思うと述べ、この有意義な会合の開催に尽力した両国大使館に心からの感謝の意を表した。人身売買の防止と撲滅、そして不法移民の帰還支援の分野における英国政府の努力と支援を高く評価しました。英国内務省代表のティム・ヒュールスマン＝ダイアモンド氏は、移民政策、人身売買対策プログラム、そして帰還手続きの概要を説明した。会談を通じて、ヒュールスマン＝ダイアモンド氏は、不法移民や国際組織犯罪に関連する問題への対応において、双方が引き続きオープンに協力し、情報を提供していくことを期待している。

ワーキングセッションでは、代表団は、小型船で英国に不法入国するベトナム人の数が最近増加していることへの懸念を共有し、ベトナム、特にゲアン省において、不法移民のリスクと結果について国民の意識を高めることの重要性を強調した。代表団はまた、不法移民の有害な影響について警告するための広報活動である「Commerence Commes」キャンペーンや、英国在住のベトナム人コミュニティと連携して人身売買防止に取り組むための取り組みについても紹介した。

ホアン・ギア・ヒュー氏は現地の状況についてさらに情報を提供し、ゲアン省は近年、社会経済発展において多くの好ましい変化を遂げてきたものの、特に山岳地帯、遠隔地、孤立した地域では依然として困難を抱える省の一つであると述べた。特に若者の法意識の低さ、失業、労働力の過剰は、悪質な行為者によって悪用され、人々を不法出国させたり、人身売買の被害者にしたりするために誘惑したり騙したりしている。 

ゲアン省代表団は、英国内務省送還局の代表者と記念写真を撮影。

省党委員会常任副書記は、近年、ゲアン省が不法移民の防止と撲滅に向けて多くの措置を講じてきたことを強調した。具体的には、人身売買犯罪の防止と撲滅に関する広報活動の強化、多くの外国直接投資（FDI）プロジェクトの誘致による国内雇用の創出、職員の能力向上のための研修、人身売買犯罪に関する法的枠組みの強化、人身売買被害者の帰国予測と統計の強化、人身売買被害者の受け入れと支援のための施設、設備、社会サービスシステムの確保などである。

ゲアン省はまた、2021年から2025年までの期間、そして2030年までのビジョンを掲げた人身売買犯罪の防止と撲滅に関するプログラムを実施する計画を発表した。同時に、ゲアン省において2021年から2025年までの期間、そして2030年までのビジョンに基づき、人身売買被害者の受入れと支援活動を実施するための計画を所管官庁に策定するよう指示する。人身売買被害者支援に関する規定を明確化するため、ゲアン省人民評議会は2020年7月22日付の決議第04/2020/NQ-HDND号を公布し、被害者支援活動に関する支出内容と支出水準、そしてゲアン省における人身売買犯罪被害者への支援体制を規定した。

ゲアン省代表団長は、人身売買の防止と撲滅、そして人身売買被害者の早期の正常な生活復帰支援をより効果的かつ徹底的に実施するため、英国政府全体、特に英国内務省からの支援と支持を引き続き受けたいと表明した。今後、不法移民と人身売買犯罪の防止効果を高めるため、双方は定期的に情報交換を継続し、情報共有と活用のための共通情報空間を構築し、多くの国における防止に向けた国際協力を強化し、職業訓練、労働者募集、合法移民労働者誘致のための政策措置において協力する必要がある。

原：ゲアン新聞 (2025年5月28日)